台高:ヌタハラ谷〜桧塚奥峰

日程 2008/06/13(土) 〜 2008/06/14(日)
山域 台高:ヌタハラ谷〜桧塚奥峰
ジャンル 沢登り
メンバー Y.I、K.M

記録

6月に入り、最後の山スキーは富士山で〆る予定だったが、この蒸し暑さ。こうなったらいっそのこと山スキー来シーズンまでお預けにして、沢シーズンスタートってな事で手始めに泊まりで良さげな沢をK.M君と探し、ヌタハラ谷を沢始めにチョイスしてみました。

6:50 林道のカーブ地点に車を置き着替え中にいきなりM君ヒルに抱きつかれるが間一髪でデコピンにて空の彼方に…。さらばヒルよ。入渓直後あえて深い釜で泳ぐ、気温は20℃前後で泳いだ後もそんなに寒くはない。かえって泳いだあとはプールの後のような清清しい気分だ。

8:30 3〜4m程の滝を自分で課題を見つけながらいくつか越えていくと、夫婦滝に到着。35mと55mの2段の滝で、あまりに大きくて全貌が見えない。圧巻を通り越し呆れてしまう。手前のルンゼから左岸をコンパクトに巻く。久々の高巻きで少々緊張するが、立木も多くモンキークライミングで意外に快調に登っていける。

ファイトー
滝の内側からみるとこんな感じ

9:40 6mや8mの滝を快調にシャワークライミングやらショルダーやらで登っていくと、不動滝2段48mに到着する。夫婦滝と違い開けた場所にあるので、こちらの方が迫力がある。滝壷がないので落ちた水流は砕け散り風霧となって辺りを彷徨い、よもや寒い。早速記念撮影ということで、滝に打たれながらリポビタンDを飲んでみることとした・・・。やってみると意外に苦しい。口はビンで塞がれているうえ、上を向いているから鼻には滝から流れ落ちる水が入るのだから、当たり前と言えば当たり前なんだろうけど、バカだからやってみないと気が済まない。口の中で薄味になるリポDを飲み干して撮影終了、滋養強壮・疲労回復したどころか、寒さで鬱加減・肉体は疲労したってところだな。

10:30 不動滝も意外とコンパクトに巻き、日の当たる大岩の上で休憩。日向ぼっこをしていると急に眠気に誘われそのまま30分程度我々は機能停止状態に陥ってしまった。恐るべし日光の魔力っ。その後は大きな滝もなく、ひたすら本流を攻めていくのみ。

12:20 いままでの谷の狭さから一気に開放され明るい世界に放り出される。笹の高原に出たようだ。とても新緑がまぶしい。最後の藪で苦しい思いをする沢もいいが、やっぱり最後は高原の方がすっきりしていて気分がいい。今晩の宿の場所を物色しながら景色のいい場所でマッタリと過す。高原の高台の上で寝るのも気持ちいいだろうが、結局風を避けて高原と樹林帯の境目に寝床を確保、このままなら今日中に下れるなぁとか話しながらまったりとしていると(本日マッタリしすぎだな)、気が付いたら16時過ぎになっていた。気が付くと鹿20頭程度ががすぐ近くを通過中であったので、こちらが立ち上がり仲間に混ぜてもらおうと近づくとすごい勢いで逃げて行った…。気を取り直し薪拾いや水汲みを済ませ夕食の準備。薪は朝まで火を絶やさない程度にふんだんにある。ガス缶も持ってきたが、直接ビリー缶を焚火に掛ける。ご飯も上手に炊け、炒め物もGood、焚火にジャガイモも最高に旨かったよ。ありがとうMシェフ。風に揺らめく焚火を肴に酒を飲んで語らい夜闇が次第に濃くなっていった。

7:00 朝はゆっくりと起き、残火に薪を投入し火を起し、Mシェフが起きるのを待つ。程なくしてM君起床。朝から焚火で朝食…。ある意味忙しい毎朝を送るサラリーマンにとって優雅な朝食であった。

8:30 出発。尾根沿いに付いたテープを辿り、1時間半程でヌタハラ林道に復帰。

温泉にて焚火で燻された体を洗い流しすっきり。次の沢の計画が頭の中に浮かぶ。次はもっと泳ぐぞ〜。北島を越える日も近いのかもしれない。

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