北アルプス:錫杖岳 前衛壁 左方カンテ、3ルンゼ

日程 2009/11/7(土)〜8(日)
山域 北アルプス:錫杖岳 前衛壁 左方カンテ、3ルンゼ
ジャンル アルパインクライミング
メンバー T.J、W.K

記録

10月に敗退した錫杖にリベンジに行ってきました。11月とは思えない抜けるような青空の下、快適な登攀を思う存分楽しめました。

1日め

新穂高温泉駐車場で前夜泊。6:00起床7:00出発。1時間ほどでクリヤの岩舎に到着。BCを設営して3ルンゼへ。

目指せ前衛壁。アプローチは駐車場から1時間くらい。

鬼が島みたい。

今夜の我が家。雨にも濡れないし平らだし非常に快適。

1Pめ: ルンゼ。水が結構流れている。W−
2Pめ: 左の階段状の草付へ。軽く濡れてる。V
3Pめ: ルンゼ左壁
4Pめ: チムニー左のフェイスからチョックストーンのトンネルをくぐる。V+
5Pめ: 核心。ルンゼ右側のフェースだが、出だしのA0が怖すぎる。抜けそうなボルトとグラグラのハーケン…。チョックストーンの上を渡ってトラバース。W、A0
6Pめ: トポはルンゼ右壁と書いてあるがボルトが少なそう。一旦登るが悪いので残置ビナ使ってクライムダウン。左壁を登る。でも最後のトラバースは怖かった。A0しまくりで抜ける。W、A0

終了点からガレた草付を登ってコルへ。穂高が素晴らしい展望で迫る。3ルンゼ裏側へ懸垂で下降。途中で空中懸垂になるところなどあり、アルパインテイストを満喫。

3ルンゼ取付き。そんなに濡れてない。いいね〜。

4P目のチョックストーンをくぐるところ。面白すぎる。

核心の5P目は出だしA0の支点が腐っていて怖すぎる。
チョックストーンの上をトラバース。

5P目の終盤をフォローする。

岩溝の隙間から焼岳が美しい。ルンゼっぽい景色がイイ。

下降は裏側へ懸垂。

結局懸垂終了時点で16時くらいだった。 クリヤの岩舎に戻って鳥味噌鍋食べてフィニる。ウマー(゚Д゚)

2日め

5:30起床6:30出発。 3ルンゼ基部から左へトラバースしている道をいくと1ルンゼ。さらに行くと左方カンテの取付に到着。

1Pめ: ルンゼ状の草付。ほぼ木登り。V
2Pめ: まだルンゼ。フェースとクラック。快適。W
3Pめ: ちょっと傾斜のきついフェース。余念なくA0。W、A0
4Pめ: 前方が開けて左方カンテが大きく見える。チムニーを登って大木テラスへ。ちょっと脆い。W
5Pめ: 小休止後左側のフェースを快適にフリーで。たまにA0。カンテに出る。W+、A0
6Pめ: ほぼ歩きで15mほど。U
7Pめ: 核心部。出だしの小垂壁がちょっと怖いがここはA1ではない。その後のフェースは快適だが、最後左手にいいホールドが無くてスメアorA1のところがある。そこは怖い。W+、A1
8Pめ: 細かいフレークの多いフェースから右の草付へ。W
左方カンテ取付き。今日も天気が良すぎる。

3P目終了点から。前方が開けて左方カンテが姿を現す。でかい。

5P目の出だしのフェイスを快適に。

5P目をフォロー。

核心7P目出だしのチムニーに挟まる。

7P目後半のフェイスはA1のところがある。スメアでいけないこともなかったけど若干怖い。

8P目。フレークが剥がれそうだぜ。

上に抜けるとそこは…楽園でした。天空の城ラピュタみたい。

穂高がでかい!天気もいいし最高じゃ〜!

下降は「注文の多い料理店」沿いに懸垂。支点はハンガーボルトガッチリで幸せすぎる。

BC撤収して16:00頃下山。

混浴露天風呂は水温低下のため閉鎖で若干テンション下がったが、少し離れたところの露天風呂入ってテッチャン食べてフィニった。

天気にも恵まれ、無雪期の締めとなる気持ちのいい登攀だった!

Writen by W.K/Photo by W.K

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